科学的に言えば時間は概念ではなく「物理量」として実際に存在するものだ。
時間はこの宇宙に存在するあらゆる「力」たとえば重力や運動の影響で変化するし。
それは理論上だけではなく実験でも確認されている。
たとえば地上と宇宙ステーションの中では、
わずかだが重力と速度の影響によって地上の時間の方が進み方が遅い。
この様にこの宇宙でも時間の流れ方は相対的であり決して一方向に同じ進み方を
しているわけではない。
当然時間が神や悪魔の様な人間が作り出した「概念」ならば、
人間以外の自然の力、つまりこういう物理的な影響を受けて変化するわけが無い。
確かに時間はそれを媒介する素粒子や波等の物的証拠なんかは無いし、
仮にあったとしてもまだ見つかっていない。
だけどそういう実体は確認されて無いけれど、物理学的に存在するもの、
或いは存在が予測されているものはたくさんある。
たとえば重力なんかがそれに該当する。
万有引力や質量による空間の歪みなど、基本法則や相互作用についての
説明されてはいるが、重力そのものがどういうものなのかは、
まだ仕組みが解っていない。
仮説では重力子という電荷と質量0の光速と同じ速度の素粒子が
物体同士を伝播し物体を引き合っている事が「重力」そのものだとされているが、
未だにその重力子は発見されていない。
だけど、重力の存在というのはそんな物的証拠を確認するまでもなく
現実に存在しているし、相対性理論等の物理法則に伴った相互作用をこの宇宙で
行っている、客観的に確認できる時間と同じ「物理量」だ。
おそらく「時間」も宇宙に存在する物理的な影響を受けているから
「質量」と「速度」に影響される「エネルギー」を持った何らか
物質なのかもしれないが。
仮にそれがただの素粒子の相互作用による変化に過ぎないとしても
観測者にとっては概念として認識しようがしまいが、宇宙の相対的な運動によって
「過去」や「未来」の世界は存在している事に変わりはない。
いずれにしても「ミラーマター」だの「11次元空間」だの「ワームホール」みたいに
証拠も発見できないばかりか、まだ仮説や理論上にだけしか存在しない幽霊みたいな
代物と違って、時間は重力と同じく遥かに現実的な存在である。
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