それは1986年、アメリカのテキサス州で発見された「プロトエイビス」の化石で、
大きな胸骨など、プロトエイビスは明らかに鳥類としての特徴を有している。化石は、
最古の鳥類といわれるが始祖鳥が生息したといわれる白亜紀よりも7500万年も古い
「三畳紀前期」の地層にあったのだ。しかも三畳起は恐竜が全盛期を迎えていた
「ジュラ紀」よりも前である。
そもそも、始祖鳥が鳥類だとすること自体、疑問がある。
発掘史上初めて始祖鳥の化石が見つかったのは、1861年、南ドイツのバイエルン地方
にあるソルンホーフェンという石切場で、羽が全身を覆っているのを見て、学者たちは鳥と
判断した。
だが、別の場所で発見され「コエルサウルス」と名づけられた化石が、それとまったく
同じ骨格をしていた。違うのは羽を持たなかったことだけで、性格には羽の化石が確認
できないだけである。羽は体毛と同じで化石として残りにくく、たまたま残っていたのが
始祖鳥だとすれば、それは今でいう「羽生恐竜」に分類される。つまり、始祖鳥尾は
羽生恐竜コエルサウルスとなるのだ。
そうなると、少なくとも地層年代における検証では、鳥類のほうが陸棲生物より出現が
先だったことになる。
私は、恐竜には「哺乳類」を中心にして、「鳥類」、「爬虫類」の恐竜がいたと解釈して
いる。これまでのような爬虫類一辺倒の恐竜学では通用しなくなっているのだ。
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