故笹井芳樹氏の妻 遺書の真意「小保方氏に伝わっていない」
2014年、世界中を揺るがせたSTAP細胞論文騒動。その論文の筆頭研究者だった小保方晴子氏(32才)
の手記『あの日』(講談社)が出版された。この手記について複雑な思いを抱くのは、理化学研究所
の元副センター長・笹井芳樹氏(享年52)の妻・A子さんだ。
(中略)
「“これはもう無理だ”って。論文を撤回するしかないと言っていました。あれだけの物的証拠を前
にして、小保方さん、そしてSTAP現象自体に対する信頼が失われてしまったんです。彼女は科学者と
しての基礎的な教育を受けてこなかった。それは否定できないことだと思うんです。データの取り扱
いとかプロセスの管理とか、“彼女はあまりにも問題がありすぎる”って、主人の失望は深かった」
(A子さん)
(中略)
《笹井先生がお隠れになった。金星が消えた。私は業火に焼かれ続ける無機物になった》
小保方氏はあの日の悲劇をこう綴り、数日後、彼からの遺書が届いたことを明かした。当時、遺書に
はこう書いてあったと報道された。
「STAP細胞を再現して下さい。それが済んだら新しい人生を歩み直して下さい」
小保方氏は、《内容について一部マスコミの創作があった》と反論した。中身の詳細は手記では触れ
なかったが、笹井氏が最後に伝えた言葉は、彼女に絶望に抗う力を与えた。
《最後まで、最後の一秒まで、私は逃げずにやりとげる》
心身共に限界を迎えながら、彼女は検証実験に身を投じた。だが、A子さんは、夫が書いた真意が小保
方氏には伝わっていないのではないかという。
「主人の遺書にあった“新しい人生を歩んで下さい”という言葉。あれは、“あなたには研究者の資
質がないから辞めなさい”という意味なんです。実際、主人は何度も言っていました。“彼女は研究
者には向いてない。辞めたほうがいい”って。これが、彼女を間近で見てきた主人が最後に下した結
論だったのです」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160204-00000021-ps...
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