シュレーディンガーの猫とは何ぞや?


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014 2012/09/14(金) 23:35:35 ID:Yi/UdJOae2
>>5が一番ありふれた誤解だね。
この説明が一番理解しやすいからだろう。

本当の意味は全然違う。
まず、この思考実験はシュレディンガーが、当時の量子力学を批判する目的で提唱したものだというのが重要ポイント。
シュレディンガーは初期の量子力学を確立させる極めて重要な業績を挙げてノーベル賞を受賞したんだけど、
彼はその後の量子力学の進展に大変な嫌悪感を抱いており、量子論について
「私はそれを好きではないのです。それに関わったことを悔やんでなりません」などと語っている。

シュレディンガーが言いたかったのは、もし量子論が正しくミクロの世界で「重ね合わせ」が起きているのなら、
この実験のようにミクロとマクロが直結するような装置を作れば、マクロの世界も重ね合わせになっている(死んだ猫と生きた猫が「重ね合わさって」同時に存在している)ことになる。
そんなことはあり得ないだろ?
だから量子力学は間違ってるんだよ!
ということです。

当時の量子力学の主流派(コペンハーゲン学派と呼ばれる学者たち)は、このシュレディンガーの指摘がもっともな内容に思われたので、
自分たちの量子力学の手法(コペンハーゲン解釈と呼ばれる)を擁護するためにカンカンガクガクの議論になったというわけ。

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