科学ってのは知識の積み重ねであるのに対して、
人間が学習できる情報量には個人差はあれど限界がある。
そもそもアインシュタインなんて超の付く天才と一般人を比べる方が間違っているよ。
自動車が発明されて二百年。人類の歴史から比べたらそれこそ一瞬とも言える
短い時間で目覚しい進歩を遂げたわけだけど、10年前のF1と今のカローラを比べて
300km/hでないから進歩していない・・・って嘆くのは論点がおかしいだろ?
それと同じだよ。
それでも学生の習う内容は格段に進歩している。
20年前の電子工学では量子力学なんて殆ど取り扱わなかったけど、
電子回路とその使い方が高精度高密度化してた現在、
量子力学における電子の振る舞いが電子部品の性能に影響を与えるようになってきた。
今の学生は不確定性原理や観測者効果なんて
量子力学の分野にも取り組む必要がでてきてるんだよ。
学んでいる人間はしっかりと100年分の技術を吸収しているよ?
高校生が古典力学を理解できないのは人類の進歩と言うより
教育政策の問題のような気もするけど。
それに100年200年前には問題にならなかった情報リテラシーなんかは、
現代の人類の方がよっぽど進んでるんじゃないかな?
それと、
科学って、全ての問題を解決するための物じゃない。
科学が問題を大きくする事だってある
科学なんて一つの価値観でしかないって事に気づいてほしい。
太古の占星術や預言者の言葉の延長みたいな物だよ。
ただ、骨を焼いたり、ヤクを決めた老人の言葉より格段に再現性が上がったから、
広く活用され信奉されているだけだよ。
以上、科学技術で飯を食っている一技術者の主張でした。
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