太陽電池のように、物性物理をあれこれひねくり回す技術は、表現が難しいから、
ちょっとスレタイから外れてしまってもいいかな?
例えば、LED電球。
紙容器の裏に書いてある、明るさ(ルーメン)を消費電力で割ると、効率(lm/W)になるが、
まだまだ蛍光灯と比べ、効率は悪い。
さらに、その中でも比較的効率良さげタイプの光を見てみると、
緑味が異様に強かったりして、全体的な色合い(演色性(Ra))が非常に悪い。
実は物理学の法則で、発光体の最大効率は683lm/W、と法則化されてるんだな。
それも、683は、人間の網膜の感度が一番良い、黄緑色の単色光での話。
さらに、ある演色性の条件下(Ra一定下で)の最大発光効率も定式化できる。
例えば、普通のリビングの蛍光灯(Ra=85)なら、物理的限界は240lm/W程度。
現状でも蛍光灯は120lm/W程度出ている。かなり頑張っていると思う。
逆に言えば、残りの技術的伸びしろは、120⇒240、2倍程度。
2倍を「たった2倍」と思うか、「まだまだ、やりがいがある」と思うかは人それぞれだと思うが、
それを限られた開発費の中で、最終的にコストを回収できるように(利益を出す)のは、なかなか至難なことだと思う。
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